プレミアリーグの時間BACK NUMBER
シティが抱えるアグエロ後任問題。
最適解はマンU有力のケイン強奪か。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2020/04/20 11:40
トッテナムの大エースであるケイン。果たして新シーズンの選択肢は残留か、いずれかのマンチェスターか?
コロナ禍の中、モラル的な懸念も。
もちろん、スポーツ仲裁裁判所での“UEFA戦”に勝てるか否かに依存する部分は非常に大きい。加えてサッカー界は今季がいつ完結するのか、ひいては続く移籍市場と来季の開幕も見えない状況にある。
非常事態のなかクラブ職員への給与支払いを継続するべく、選手の給与カットや国の救済策に頼るスタッフ一時解雇の是非が問われているプレミア勢が、例年と同じように2カ月ほどの間に10億ポンド台の移籍金を市場に投じる補強が、モラル的に許される行為なのかどうかという問題もある。
しかしながら、現時点で最も重大な新型コロナウイルスとの戦いで形勢逆転に成功し、サッカー界も休止状態を脱することが許された暁には、自らもトッテナムでの戦列復帰が叶っているはずのケインに言いたい。
ロンドンを出てマンチェスターに行くつもりなら、シティを目指すべきだと。