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復活誓うリリーバー、DeNA砂田毅樹。
テニスボールで思い出した感覚とは。
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byKyodo News
posted2020/04/12 09:00
自主トレで感覚を取り戻したという砂田。「今年はマウンドで堂々としていたい」と語る姿は、リーグ開幕後の活躍を予感させる。
まだ微調整はいるが、重要な存在。
一軍でキャンプを過ごした砂田は、オープン戦や練習試合で積極的に起用された。しかし3月21日の巨人との練習試合では、課題の左打者へフォアボールを重ね、ラミレス監督から「向上が見られない」という厳しい評価を受けている。変化球が指に掛かり過ぎているように見え、まだ微調整が必要だと感じられた。
しかしながらオープン戦などを通しカウントが苦しくなろうがひるむことなく向かっていく砂田の姿は印象的だった。
左腕王国と言われるDeNAだが、中継ぎにおいては昨季、獅子奮迅の活躍をしたエスコバーぐらいしか頼りになる投手はいない。ただ、そのエスコバーも負傷明けになるので、実戦で投げるまではどうなるかはわからないのが現状だ。一昨年までの活躍を鑑みれば、シーズンを戦う上で砂田の存在はどうしても必要となる。
プロ野球が開幕しないこの時期、砂田は自主トレで自分と向き合う日々を重ねている。持ち前の“手先の器用さ”は、果たしてブラッシュアップされているのか。再びマウンドに立つ日を待ちたい。