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唯一残る柔道・男子66kg級代表選考。
阿部vs.丸山、宿命の一騎打ち。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2020/03/14 19:00

唯一残る柔道・男子66kg級代表選考。阿部vs.丸山、宿命の一騎打ち。<Number Web> photograph by AFLO

2019年グランドスラム大阪大会の男子66kg級決勝で対戦した阿部一二三(右)と丸山城志郎(左)。

無観客という、独特の空気のなか……。

 また、2人はお互いに勝ち上がれば決勝であたることになるが、この階級には有力選手がそろう。簡単に勝ち抜けるわけではない。

 五輪代表という目標を胸に、重圧のかかる阿部、丸山に、他の選手は思い切りよく挑むことができる。

 そこをどう切り抜けて勝っていけるかも大きな要素だ。……決勝での対決を見据えつつ、いたずらに先を見ず、一戦一戦に集中できるかどうかも鍵を握る。

 もし、両者ともに途中で負ければ、選考は総合的な判断によってなされる。となると、他者に委ねることになるだけに、2人ともに、勝って選ばれたいという思いは強いだろう。

 他の階級はすべて決まっているだけに、注目は集中するだろう。さまざまなプレッシャーに打ち勝ち、五輪切符を手にするのはどちらか。

 両者の直接対決は丸山の4勝3敗、そして初戦を除き、すべてが延長にもつれこんできた。

 無観客という、独特の空気のなか、世界屈指の、2人の柔道家の勝負を分けるのは何か。

 直接戦えば、紙一重の戦いは必須だ。

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