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ミケルソンを取り巻く猜疑心と愛情。
国民的スターに何が起きているのか。

posted2020/02/27 08:00

 
ミケルソンを取り巻く猜疑心と愛情。国民的スターに何が起きているのか。<Number Web> photograph by AFLO

ゴルフ界において長らくアメリカの象徴だったミケルソンが50歳。そのキャリアの晩年に注目が集まっている。

text by

舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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AFLO

 全米オープンの主催者であるUSGA(全米ゴルフ協会)が、ツイッターでこんなトリビア・クイズを出した。

「フィル・ミケルソンは全米オープンで2位になること、過去6回。NYで勝ちそこなったのは、そのうちの何回だったか?」

 人々は次々に「3回だ!」「4回だ!」と思い思いのツイートをし始め、6000人超が返答したころ、驚いたことにミケルソン本人がツイートを入れた。

「それは、4回です」

 末尾には泣き顔の絵文字まで添えられており、それが人々を微笑ませ、苦笑もさせて、すぐさま大きな話題になった。

「オレはなんてバカなんだ」

 そう、ミケルソンがNYエリアで開催された全米オープンで勝利を逃したのは合計4回。べスページで開催された2002年大会に始まり、2004年のシネコックヒルズ、2006年のウイングドフット、そして2009年は、またしてもべスページで2位になった。

 その4度の惜敗の中で、最も勝利ににじり寄り、最も悔やまれる敗北と言われているのは、2006年のウイングドフットだ。

 単独首位で72ホール目を迎えたミケルソンの全米オープン初制覇はほぼ間違いないと誰もが思った。しかし、彼のティショットは大きく左に飛び出し、大きなテントの屋根を直撃。次打で無理矢理グリーン方向を狙った彼の攻め方は、アグレッシブすぎたために自滅する道を辿り、ダブルボギーを叩いて目前だった勝利を逃した。

「オレはなんてバカなんだ」

 18番グリーンで頭を抱えながら座り込み、そう言ったミケルソンの姿は、歴史に残る「迷場面」となった。

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