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ミシャと札幌が考える“勝ち点70”。
「まだ3年目、きっと生き残れる」 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2020/02/19 20:00

ミシャと札幌が考える“勝ち点70”。「まだ3年目、きっと生き残れる」<Number Web> photograph by Getty Images

ミハイロ・ペトロヴィッチが札幌で迎える3シーズン目。4位から10位と昨季は順位を下げたが、表情はいたって明るい。

ミシャ「3年目はうまくいく」

 ミシャは新しいことへの挑戦をしているが、3年目はチームのベース作りが終わり、結果を求められるシーズンになる。

「チームを率いて3年目は、広島(J2優勝)の時も浦和(J1、2位)の時もうまくいっていた。私にとって問題なのは6年目です。広島では6シーズンが終わったところで契約が満了になり、浦和では6シーズンめの途中で解任された。今年は、まだ3年目のシーズンなので、私はきっと生き残れるはずですし(笑)、札幌での3年目も前のチームと同様にきっと良いシーズンになるでしょう」

 勢いをつけてシーズンを突っ走るには出足が大事だが札幌は、開幕戦の戦績が良くない。2017年にJ1に昇格以降、仙台、広島(2018年)に敗れ、昨年も湘南に負けている。今年の開幕戦の相手はJ2から昇格してきた柏レイソルだ。質量ともにJ1でもトップクラスの補強を行い、選手層が非常に分厚く、洗練されたチームだ。

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「J2からJ1に上がってきたチームと対戦するというのは簡単ではない。もともと彼らはJ2で戦うようなチームではないし、J1でも絶対にやってやるという強い気持ちで挑んでくるでしょう。そういうチームと戦うのは難しいですが、我々もJ1で戦ってきたプライドがあるので、その違いを見せていければと思います」

まずは7位以内、そして優勝も見える。

 柏に勝利し、つづく川崎も撃破し、いいスタートが切れれば若い選手が多いゆえに勢いに乗れる。一方、選手は昨年のルヴァン杯を逸した悔しさがあり、タイトルに飢えている。今年の戦力を踏まえて、タイトル獲得についてミシャはどう考えているのだろうか。

「優勝ラインは昨年のマリノスの勝ち点が70点だったように、だいたい70点が1つの目安になるでしょう。私は74点(2016年)を取っても優勝できなかったですけどね(苦笑)。まぁ70点は18チームの争いでは高いポイントなので決して簡単ではない。

 堅実に、安定した戦いで勝ち点を積み重ね、いかに70点に迫れるか。私は(70点以上を取れる)可能性は十分にあると思っています。ただ、優勝宣言とかの発言は慎重な方がいいですね。まずは7位以内に入っていくことが重要。そこのレベルに行って、初めて優勝が見えてくると思います」

 慎重な発言が目立つが、しかし、当然タイトルは狙っているはずだ。

 自らが育て、戦術理解度が高い選手たちでリーグ戦を戦い、制覇したい。現有戦力で戦うのは金銭的な事情もあるが、そうしたミシャの理想がある。また、データ的にもミシャが率いたチームの3年目は成績がよく、浦和では勝ち点62を獲得して2位になっている。

 ミシャの3年目は、札幌に何をもたらしてくれるだろうか――。

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#ミハイロ・ペトロヴィッチ
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