伊藤智仁の名言
ピッチャーを守るという意味では、球界に爪痕を残すことができたんじゃないかな。
伊藤智仁(プロ野球)
2020/02/04
1993年のセ・リーグ新人王に輝いた伊藤。7勝2敗、防御率0.91という成績以上に衝撃的だったのは、その投球内容だった。必殺の高速スライダーとノビのあるストレートで三振を量産。しかし、わずか3カ月で投じた球数は1733。ひじと肩への代償は大きく、その後は「キャリアは半分がリハビリ」の野球人生となった。それでも伊藤はこう語る。「ぼくの体験もあって登板間隔や球数が管理されるようになり、選手寿命が延びていった」。指導者となった伊藤は今、若き選手たちにコンディションを保つことの重要性を説き、時には「1日投げるのを我慢しなさい」と助言を送るのだという。
Number975号(2019/03/28)