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レアルが獲得した18歳レイニエール。
ドリブルはカカ、決定力はロナウド級。 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byZUMA Press/AFLO

posted2020/01/22 19:00

レアルが獲得した18歳レイニエール。ドリブルはカカ、決定力はロナウド級。<Number Web> photograph by ZUMA Press/AFLO

コパ・リベルタドーレス杯を制したフラメンゴで活躍した18歳レイニエール。憧れのマドリーで輝く日は訪れるか。

まずはラウールのもとで経験を積む。

 昨年、フラメンゴで出場したのはブラジルリーグで14試合(6得点)、コパ・リベルタドーレスで1試合(無得点)の計15試合。これは、ロドリゴの41試合(サントス)、ビニシウス・ジュニオールの37試合(フラメンゴ)と比べても各段に少ない。何しろ、プロとしてまだ半年足らずしかプレーしていないのである。

 今後、しばらくはカスティージャでプレーしながら経験を積まなければならない。その点で、チームの監督が往年の名FWラウール・ゴンサレスで、彼の指導を受けられるのは非常に有益だ。

 技術面での課題もある。得点のほとんどは右足と頭によるもので、左足からの得点が少ない。今後、右足からのパスやシュートを徹底的に警戒されるに違いないから、左足をもっと磨かなければならない。

 また、中盤で不要なヒールキックを試みてボールを失い、ジェズス監督から激しく叱責されたことがある。フットボール・インテリジェンスは十分持ち合わせているのだから、それをさらに活用しなければならない。

将来的にはトップ下を久保と争う?

 現在のレアル・マドリーの基本フォーメーションは、4-3-3。彼が最も得意とするトップ下のポジションはないので、当面はトップと2列目のどこかのポジションを狙うことになる。

 今季は、元フランス代表CFカリム・ベンゼマが絶好調。しかし、ベンゼマの控えであるセルビア代表ルカ・ヨビッチは本来の力を発揮できていない。カスティージャで抜群の結果を残せば、ヨビッチの代わりに出場機会を与えられる可能性がある。

 フォーメーションが4-2-3-1なら、もちろんトップ下が狙い目だ。ここにはスペイン代表MFイスコがいるが、将来的には久保建英とこのポジションを争うことになるかもしれない。

 まずは、スペインでの生活とラ・リーガのプレースタイル、そしてクラブのカルチャーに慣れる必要がある。

 その点で、チームにベテランの左SBマルセロ、チームの主軸であるボランチのカゼミーロ、若手のCBエデル・ミリタン、FWのビニシウス・ジュニオール、ロドリゴと5人ものブラジル人選手がいるのは非常に心強い。生活とクラブ文化への順応は容易だろう。

 現在、レアル・マドリーではビニシウス・ジュニオールがやや伸び悩んでおり、ロドリゴは順調に階段を登っている。

 この2人を凌ぐ潜在能力を持つであろうレイニエールが、今後、“白い巨人”でどのような軌跡を描くのか――。そのことは、今後のブラジル、さらには世界のフットボールにとっても重要な意味を持つはずだ。

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