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なぜ彼らは青木宣親の下に集うのか。
村上、中山、宮本、上田、西浦の心。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byKyodo News
posted2020/01/22 07:00
村上宗隆の守備練習を見守る青木宣親。ヤクルトにとって青木の存在は1選手の枠を完全に超えている。
もっといい選手になりたいのは当たり前。
だから、ヤクルトスワローズの面々は「アメリカでの青木さんとの自主トレだから」という理由で頑張っているわけではない。彼らの意識はアメリカに来たり、青木と出会って急に変わったのではなく、村上が言う通り「プロ野球選手である以上、もっといい選手になりたいと思うのは当たり前」という大前提に従って、もがいた結果なのだと思う。
「そういうのは俺にもあるし、それがなくなったら選手として終わりだからね」
青木が何気なく、言った言葉の中にすべてがある。
和気藹々としながらも、どこか張り詰めた雰囲気がする「チーム青木」の自主トレーニング。若者たちが、自分自身に問いかけ、答えを探す旅は続く――。