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若返る長谷部誠、宮市亮は右SBに。
ブンデス日本人・前半戦通信簿。
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2020/01/13 11:50
負傷続きで苦しんだ宮市亮だが、ザンクトパウリで充実のシーズンを送っている。
遠藤航は着々と連続スタメン出場。
最後はシュツットガルトの遠藤について。今季ベルギーリーグのシント・トロイデンからレンタルでブンデスリーガ2部への挑戦を決意した彼には、無限の未来が広がっています。
開幕当初はティム・バルター監督の信頼を得られずベンチ入りすら危うい状況でしたが、月日を経るごとに評価は高まり、14節のカールスルーエとのダービーマッチで初先発フル出場を果たすと、その後も4試合連続でスタメン出場してウィンターブレイク入り。
問題は、ウィンターブレイク中にクラブがバルター監督の解任、ペッレグリーノ・マタラッツォ新監督を据えたことでチーム再編の可能性があることです。でも、4児の父親でもある遠藤には物事に動じない逞しい精神力が備わっていますから心配は無用でしょう。
長男が地元シュツットガルト・キッカーズの少年団に加わったとのことなので、今ごろ“お父さん”は気合を入れ直しているに違いありません。
今季の日本人ブンデスリーガーは少数精鋭。得難い特長を備える魅力的な選手たちが、どんなシーズンを過ごすのか。後半戦も彼らの動向をドイツで追い続けたいと思います。