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2019年冬、ロッテを去る人、来る人。
若手を鍛え上げる首脳陣の本気度。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2019/12/28 11:30
戦力外となった島と同期入団の種市。来季から同じくチームを去った涌井が背負った「16」を引き継ぐ。
武者修行が続くロッテの若手たち。
一方でこのオフは若手を中心に数多くの選手を海外に派遣した。
例年恒例となっている台湾ウインターリーグには松田進(しん)、原嵩(しゅう)、鎌田光津希の3名を、アメリカ・ワシントン州シアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」では二木康太、小島和哉、中村稔弥、成田翔、種市篤暉の若手5投手が現地で自身のボールと、動体解析を介した体の使い方について学んだ。さらにはプエルトリコのウインターリーグ(チームはカグアス・クリオージョ)に岡大海、山本大貴、安田尚憲の3選手を武者修行で送り、それぞれがスキルアップを図って帰って来た。ここにも千葉ロッテの本気度が窺える。
この中から2人でも3人でも来季の一軍戦力として覚醒したら、ドラフトやFA以上のチーム補強に間違いなくなるだろう。彼らに期待して2019年のペン収めにしたい。