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<ラグビーW杯総括インタビュー>
ジェイミー・ジョセフ「ジャパンはなぜ変革できたのか」
posted2019/12/09 15:00
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Getty Images
吉報が届いた。ジェイミー・ジョセフ、契約更新――。次回大会の2023年まで、日本の命運は託された。なぜ、今年のW杯で8強進出を達成できたのか。指揮官の言葉を紐解くと、「ファウンデーション」と「グローカル」という2つのキーワードがあった。(Number991号掲載)
ラグビーが見たくても、見られない。早明戦もトップリーグも、チケットは即座に完売。日本にそんな時代が来るなんて――。
それが実現したのは、W杯でのジャパンの活躍を抜きに語れない。やはり、現代の日本では「代表」が国際競争力を持たない限り、国内における競技の発展はないのだ。
11月18日、日本ラグビー協会はジェイミー・ジョセフと新たに4年契約を交わした。2016年の就任から、ジェイミーはどんなプランで日本をベスト8へと導いたのか。
母国に帰国する前の指揮官を直撃した。
――いま、驚いています。すっかり柔和な顔つきになっていて……。恵比須顔ですよ。W杯期間中の勝負師としての表情がどこにも見受けられません。
ジェイミー・ジョセフ(JJ) これからニュージーランドに帰り、もう少しで家族に再会できると思うと、自然と頬が緩んでくるんですよ。
――日本国内ではたいへんなラグビーブームが起きています。4年前とはまったく違う次元での人気です。
JJ フッカーの北出卓也が考案した「北出丼」が人気と聞きました。レシピを聞いたら、たしかにそれは食べてみたい。