Beyond The GameBACK NUMBER

「ああしておけば」は未練ではなく未来。
~エディーの言葉に思う後悔の価値~

posted2019/12/05 07:00

 
「ああしておけば」は未練ではなく未来。~エディーの言葉に思う後悔の価値~<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

W杯準優勝の銀メダルをぶら下げて歩くエディーHC。この後すぐ外した。

text by

藤島大

藤島大Dai Fujishima

PROFILE

photograph by

Naoya Sanuki

 そういう種族なのだ。コーチとは。どうして負けたのか。なぜ、しくじったか。くっきり言語化しないと酸素を吸えない。

 ラグビーのワールドカップ。つい先日の興奮のようであり遠くの風景にも感じる。決勝で敗北、イングランドのHC(ヘッドコーチ)、エディー・ジョーンズはこのほど述べた。

「ふたつの選手選考のミステイクを認める」(11月21日発売の自伝からガーディアン紙が引用)

 まず、背番号1、左のプロップには「マコ・ブニポラでなくジョー・マーラーを先発させるべきだった」。あの夜、ブニポラは南アフリカ代表スプリングボクスのスクラムに苦しんだ。身上であるトンガ系らしい突進力も発揮できなかった。後半、マーラーを投入すると、押し合いの劣勢は緩和された。バックスの10-12-13番の組み合わせの誤りにも触れた。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 921文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

エディー・ジョーンズ
ラグビーワールドカップ

ラグビーの前後の記事

ページトップ