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岩清水梓が妊娠で不在も4冠に照準。
監督と選手が語るベレーザの勝負勘。
text by

海江田哲朗Tetsuro Kaieda
photograph byTetsuro Kaieda
posted2019/11/26 08:00

なでしこジャパンでも押しも押されもせぬ主力の籾木結花。ベレーザが常勝軍団となる中で彼女も成長を遂げている。
優勝より、もっと遠くを見据えて。
「5連覇できたことはうれしかったですが、その感情はそこまで強くなくて。優勝より、もっと遠くを見据えてやっているのがベレーザ。選手として日々成長し、試合ごとに進化していくのを大事にしています。だから、まったく満足感はないですね。
今回、クラブ選手権という日本一の先を目指せる大会に参加できるので、このサッカーが世界でも通用するんだと証明したい。不安は……韓国寒そうだなあと思うぐらい」
そう言って籾木は目をらんらんと輝かせる。
日本女子サッカーの有史以来、ベレーザは誰も足を踏み入れていない領域に入った。それでも女王の欲求が満たされるには及ばず、むしろ、まだまだおなかを空かせてらっしゃるようだ。
