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世界の名騎手が次々と「ユタカ!!」。
武豊が鞭1本で海外挑戦し続ける理由。
posted2019/11/08 20:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
現地時間11月1、2日、アメリカの西海岸にあるサンタアニタパーク競馬場でブリーダーズカップが行われた。
2日間に各カテゴリー別のGI、重賞を集約させて行うこのイベントに、今年は日本からマテラスカイ(牡5歳、栗東・森秀行厩舎)とフルフラット(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)の2頭が挑戦した。
ブリーダーズカップでは苦戦も。
1日の金曜日に行われたブリーダーズCジュベナイル(GI、2歳、牡馬せん馬限定、ダート1700メートル)に挑戦したのがフルフラット。日本での実績は3戦1勝。未勝利戦を勝っただけで、ダートも今回が初めてとなるため戦前から苦戦が予想され、実際、8頭立ての5着に敗れた。
また、2日の土曜日に行われたブリーダーズCスプリント(GI、3歳以上、ダート1200メートル)に出走したのがマテラスカイ。日本での実績はプロキオンS(GIII)勝ちがあるくらいで、GI勝ちはない。
しかし、今春のドバイではドバイゴールデンシャヒーン(GI、ダート1200メートル)でアメリカを始めとした世界中から集まった快速馬を相手に2着に健闘。そんな実績があった事から、現地の関係者の中にもこの日本馬をダークホース視する声が囁かれた。
結果は甘くなかった。激しい先行争いを演じた結果、最下位8着に沈んでしまったのだ。
さて、この森秀行厩舎の2頭の手綱をとったのが、ご存知、武豊騎手である。
日本が誇る天才ジョッキーは、今回のブリーダーズカップが開催された(このイベントは毎年、持ち回りで競馬場が変更される)サンタアニタパーク競馬場を主戦場とした過去があった。2000年の話である。