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紀平梨花サイドも決意を新たに。
「五輪では4回転から逃げられない」 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2019/11/10 09:00

紀平梨花サイドも決意を新たに。「五輪では4回転から逃げられない」<Number Web> photograph by AFLO

表彰台でトゥルソワと抱き合う紀平梨花。GPシリーズ前半戦は女子フィギュアスケートが新たな時代に突入したことを実感できる戦いだった。

4回転がすべてではないが。

 むろん、4回転ジャンプのみがフィギュアスケートではない。あらゆる要素に磨きをかけ、完成度の高さを追求し、いかに表現として、1つの作品として成立させるかもまた、重要ではある。

 ただ、濱田コーチの言葉のように、「次のオリンピックでは逃げられない」。

 どのスケーターも、新たな時代が来たことを受け止め、どう立ち向かっていくかを考え、自分なりの個性や持ち味を知りつつ、道を追い求める重要性がいっそう強まった。

 2022年の北京五輪に向けて、いわゆる「五輪中間年」にあたる今シーズンのグランプリシリーズ前半戦は、そんなことを感じさせる大会となった。

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