マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
ドラフト後は“答え合わせ”の時期。
スカウトが唸る「獲っとけば……」。
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byKyodo News
posted2019/11/12 11:30
日本の野球界で、注目度と重要度が最も離れている大会の1つが社会人野球の日本選手権だろう。
来年ドラフトイヤーを迎える才能たち。
来年「ドラフトイヤー」を迎える新鋭たちで、この大会で、その素質の片鱗をアピールした選手も少なくない。
トヨタ自動車・栗林良吏(投手・名城大)、NTT東日本・佐々木健(投手・富士大)、NTT西日本・大江克哉(投手・花園大)、同・辻本勇樹(捕手・仙台大)、三菱自動車岡崎・中野拓夢(遊撃手・東北福祉大)、日本新薬・福永裕基(二塁手・専修大)、JR九州・萠抜哲哉(遊撃手・京都学園大)トヨタ自動車・逢澤峻介(外野手・明治大)、鷺宮製作所・竹原祐太(外野手・東洋大)に、都市対抗優勝・JFE東日本の今川優馬(外野手・東海大北海道)、峯本匠(二塁手・立教大)、平山快(三塁手・東海大)。
高校からの社会人入りでも、ホンダ・小野大夏(投手・健大高崎高)。
「この選手、学生の時に獲っておけば……。来年になったら、競争になるぞ」
スカウトの内心では、きっと、そんな“答え合わせ”もあったはずの社会人野球・日本選手権大会。
今年のアマチュア野球も、公式戦はあと、高校野球・秋季東京都大会の大詰めと、「明治神宮大会」を残すのみとなった。