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柔道・角田夏実の大逆転はあるのか。
階級変更を決断させた五輪への執念。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byNaoki Morita/AFLO SPORT

posted2019/10/28 11:15

柔道・角田夏実の大逆転はあるのか。階級変更を決断させた五輪への執念。<Number Web> photograph by Naoki Morita/AFLO SPORT

全日本選抜体重別選手権では志々目愛を破り、優勝した角田夏実(右)。東京五輪を目指し、階級変更という大きな決断をした。

思い出す福見友子の大逆転。

 講道館杯は、東京五輪一次選考会として実施される大会だ。講道館杯の結果を受けて、11月下旬に開催されるグランドスラム大阪の出場選手が決まる。

 つまりは講道館杯の成績で次への道が開かれてくる。まさに一歩ずつ上っていくしかない。

 柔道では、過去に大逆転で代表をつかんだ選手もいる。瀬戸際まで追い込まれたところから勝ち続けたロンドン五輪48kg級代表の福見友子は象徴的だ。福見は階級を変えたわけではないが、「可能性」という点では、今の角田に近しい。

 か細い糸を手繰り寄せて、遠のいた代表へとたどりつくことができるか。

 自らの可能性を信じ、角田は講道館杯の畳に立つ。

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