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世界的トライゲッター松島幸太朗。
「自信」という言葉をよく使う訳。
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph byNaoya Sanuki
posted2019/10/09 11:40
ロシア戦で3、サモア戦で1と3試合で4トライを挙げた松島。南アフリカで生まれて、6歳まで育った。
松島幸太朗の生き方であり、彼の最大の魅力。
そのまま進んでいれば、世界トップクラスの舞台でプレーすることができたかもしれないのに……世間の目や周囲の評価ではなく、自分に自信が付く環境を見定めて勇気を持ってトライする。
これが松島幸太朗の生き方であり、彼の最大の魅力である。
今大会、「自信」をもって挑んだ松島幸太朗に、やはり迷いはなかった。
W杯開幕戦、ロシア戦での3トライによって、世界のマークは確実に厳しくなっている。ただ、それを超えていく自信が今の彼にはある。
サモア戦、終了間際のトライもラストチャンスに「日本のFW陣の強いスクラムを見て、行けると思った」という。そして「仕留めきれた」という表現を使った。
ベスト8も見えてきた中で、次のゲームに向けても「信じてやっていきたい」。そう締めくくった。
シンプルであり、常套句にも感じる「自信」や「信じる」という言葉の魅力を再確認させてくれる松島の姿勢を、この秋は多くの子どもたちに見ていてもらいたいと強く願う。