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監督交代劇に揺れる名古屋。
前政権の“資産”を生かせるか。
~風間政権が育てた攻撃力の行方~
posted2019/10/09 15:00
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph by
KYODO
災い転じて福となす――といくかどうか。先日、監督交代に踏み切った名古屋グランパスのことだ。
2017年から指揮を執ってきた風間八宏を9月23日付けで解任。マッシモ・フィッカデンティを新監督に据えて、再出発を図ることになった。
今季のすべり出しは上々だった。5月半ばの時点で7勝3分け2敗。攻守に相手を圧倒する見事な戦いぶりを含め、優勝争いに食い込めるだけの力を見せていた。
ところが、松本山雅に0-1で敗れてから事態が暗転。一方的に攻め立てながら、肝心の決め手を欠き、あげく一瞬の隙を突かれて失点を重ねる悪循環に陥った。そこに主力の負傷離脱も重なり、松本戦以降の戦績は1勝4分け9敗。残留争いに巻き込まれ、ついにフロントが断を下した格好だ。