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広島中継ぎ・中村恭平を覚醒させた、
家族、筋トレ、「理論的な正解」。 

text by

前原淳

前原淳Jun Maehara

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photograph byKYODO

posted2019/09/17 19:30

広島中継ぎ・中村恭平を覚醒させた、家族、筋トレ、「理論的な正解」。<Number Web> photograph by KYODO

先発からセットアッパーに転向して、一軍に定着した中村恭平。2017年に女優の清水ゆう子と結婚し、今は2児の父でもある。

大一番であってもマイペースは変わらない。

 全日程が終われば、1戦の重みが増すクライマックスシリーズが待っている。昨年まではテレビで見ていた短期決戦にも、今年はセットアッパーとしてブルペンで控えることになりそうだ。

「(短期決戦は)逆に先がない分、MAXで行けるかなって」

大一番であっても、中村恭のマイペースは変わらない。

 携帯電話の待ち受け画像を9月に新しくした。

「一応、僕にも親心はあるみたい」

 9月7日に第2子が誕生。守るべきものが増えた。

「(子どもの存在は)でかいですよ。上の子は最近激しいですし、2人目が生まれたので頑張らないと。1日でも長くっていう気持ちです」

 立場が変わっても謙虚さは変わらない。自信を得ても、過信はない。

 登場曲のフレーズを胸に、マウンドに上がる。「ひとりじゃない 君が希望に変わってゆく〜♪」。自分のために戦うよりも、人は誰かのために戦うことで強くなる。

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中村恭平
広島東洋カープ

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