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医師志望で、日本ナンバー1の俊足。
福岡堅樹は、最後のW杯に駆ける!

posted2019/09/12 18:00

 
医師志望で、日本ナンバー1の俊足。福岡堅樹は、最後のW杯に駆ける!<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

パシフィック・ネーションズカップでは3試合すべてでトライを奪った福岡。南ア戦のケガから、1日も早い復帰が望まれる。

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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Naoya Sanuki

 ラグビーW杯前最後のテストマッチとなった9月6日の南アフリカ戦。試合開始わずか4分で予想外のアクシデントに見舞われた。WTB(ウイング)の福岡堅樹が芝生に座り込んだまま、立ち上がることができなくなったのだ。

 福岡はそのまま脚をひきずるようにしてグラウンドを離れ、アタアタ・モエアキオラと交替。ベンチに下がると、アイシングなど治療を受けながら戦況を見守った。その視線はしっかりと試合を捉えているのだが、どこかうわの空……というよりは、茫然自失に近い状態だったのかもしれない。

 試合後、松葉杖をつきながらロッカールームへと引き上げる姿は痛々しかった。初戦のロシア戦まで2週間。「暗雲」の2文字が立ち込めた。

 しかし、試合翌日、ジェイミー・ジョセフHCから“いい知らせ”が届いた。

「(福岡は)右ふくらはぎに出血があったようだが、グレード1の張り。当日に本人が感じたほど深刻ではない」

 誰よりも福岡自身が大会期間中の復帰が可能という見込みに安堵したに違いない。

 そして同日、27歳の誕生日を迎えた福岡は、自身の公式ツイッターで27歳の誓いを語るとともに、力強いメッセージを発信した。

「W杯中には必ず戻るので、チームの皆を信じて自分に出来ることに全力を尽くしたいと思います!」

4年の歳月をかけて磨いたスピード。

 50mを5秒8で駆け抜けるチームナンバーワンの俊足は、前回大会では日本代表が唯一敗れたスコットランド戦のみに出場した。

「完全燃焼かと言われると、もっと何か出来たことがあったんじゃないか、という思いがありました。当時は多少悔しい思いはありましたけど、すぐに切り替えました」(福岡)

 悔しさと、次こそは勝利を味わうことを目標に、2016年には7人制代表としてリオ五輪にも出場し、体力や技術を磨いた。

【次ページ】 W杯でベスト8に入る準備はできている。

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