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<キャプテンの決意>
リーチ マイケル「目標は決めない。あえていえば優勝」

posted2019/09/12 08:00

 
<キャプテンの決意>リーチ マイケル「目標は決めない。あえていえば優勝」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

text by

大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

PROFILE

photograph by

Naoya Sanuki

期待と重圧の狭間に立つ開催国の命運は、この男のリーダーシップに懸かっている。他に例を見ない多国籍軍団であるジャパンを統率する主将は壮大なビジョンを描いていた。(Number986号掲載)

 筋肉を幾重にも巻き付けた太い腿と、無駄な脂肪を削ぎ落とした引き締まった腰は、ギリシャ彫刻を思わせる。

 はち切れそうな大胸筋。広背筋。三角筋。上腕二頭筋。縦横に走る筋肉の山脈は、鎧と化して上半身を覆う。塊と化した僧帽筋と一体化した太い首の上には、短く刈り揃えた小ぶりな頭。そこで、ふたつの目が光を放っている。

 リーチマイケル。ラグビー王国ニュージーランドで生まれ、15歳で日本にやってきた少年は、20歳で初めて日本代表に選ばれ、22歳のとき母国ニュージーランドで開かれたW杯に初出場。その4年後、26歳で迎えたW杯イングランド大会ではキャプテンとして日本代表を率い、強敵南アフリカを破るなど1大会3勝の好成績に導き、列島に空前のラグビーブームを巻き起こした。

 そして2019年。30歳になったリーチが迎えるのは、地元・日本で開催されるW杯だ。リーチは開催国である日本代表のキャプテンとして、牙を研いで世界中からやってくる列強たちを迎え撃つ。

 ホスト国として掲げる目標は8強入り。日本にとってはいまだ成し遂げたことのない難事業に挑むメンバー31人は、8月29日にジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)から発表され、31日からは、W杯メンバーに絞った最終合宿が始まった。

 不動のスキッパーに、目前に迫ったW杯への抱負を聞いた。

――W杯が目前に迫りました。開幕前の気持ちは、4年前と比べて何か違いがありますか?

「正直、4年前のことは覚えてない。でも、たぶん今と同じだったと思う。4年前も今の時期は一緒にがんばってきたメンバーで選ばれなかった人たちがいて、落ち込んでいる人もいたと思う。今回も同じ」

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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リーチ マイケル

ラグビーの前後のコラム

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