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現世界3位のゴルファーに称賛の声。
コルセット姿で支援物資を自ら……。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySports Graphic Number
posted2019/09/11 08:00
ダスティン・ジョンソンがSNSで公開した支援物資を詰める姿。善意を善意として表明するのもスターの使命なのだ。
災害被害者への支援品を自分で詰める。
身も心もボロボロになっていたのだから、手術後は、治療とリハビリ、心身のリフレッシュに専念してほしいと誰もが思う。
だが、ジョンソンは手術を受けたばかりの左膝にコルセットをはめ、左膝を曲げることすらできない状態のまま、ハリケーン被災者のために力を尽くしていた。
9月上旬、大西洋に浮かぶバハマ諸島が大型ハリケーン「ドリアン」に襲われ、大きな被害を受けた。
試合出場やプライベートの旅行を含め、これまで何度もバハマを訪れたジョンソンは、被災したバハマの人々、とりわけ子供たちのために支援や激励の品々を送ろうと思い立った。
そして、クレヨンや塗り絵、絵本などを大量に購入。自宅のリビングルームに山積みになったそうした品々に埋まりそうになりながら、ソファーの上に足を投げ出した格好で、ビニール製のバックパックにそれらを1つ1つ自ら詰めているジョンソンの姿がSNS上にアップされていた。
「ポーズ」だとしてもいい事はいい。
その写真は、おそらくはジョンソンのマネージャーなどが撮影したもので、SNS上にアップしたのも、もしかしたらジョンソン自身の名を使ったマネジメント側の「仕事」なのかもしれない。被災地へ支援品を送ることは、いわゆる「ポーズ」「アピール」の一環なのかもしれない。
だが、たとえそうだとしてもジョンソンが、手術直後の膝にコルセットをはめたままの状態でクレヨンや絵本をバックパックに詰めていたことは事実。
そして、そうした品々がハリケーン被害に遭ったバハマの子供たちに届けられたことも事実。そこにたくさんの笑顔がもたらされたのなら、ポーズでもアピールでも構わない。
「DJは素晴らしい」
そんな賞賛の声があちらこちらから上がっている。