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香川のスペイン2部移籍、驚きと納得。
レアルやバルサのことは一旦忘れて。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byGetty Images
posted2019/08/31 11:50
香川真司はヨーロッパでもビッグネームである。そんな彼がサラゴサに本気で馴染もうとする姿は伝わるはずだ。
急なステップアップを目指す時期を超えて。
これまで知り合った選手といえば、例えばフアン・マタ、ダビド・デヘア、マルク・バルトラら。スペイン人ではあるが国外で活躍する選手たちとのコミュニケーションは英語で済んだ。
「レアルとかバルサの選手はできる人多いのかもしれないけど、サラゴサはローカルだし。まだ先生とかはつけてないんだけどちゃんとやろうと思ってる」
ドルトムントに加入して以来、より高みを目指している時期もあったし、出場機会を求めている時期もあった。その時いる場所に納得していた時期は短く、いつもここではないどこかを求めているように見えた。
でももう、そうではない。ここではないどこかを求めるのではなく、サラゴサで根を張り活躍する。そう決めているのだ。
30歳となり、新天地で新たな一歩を踏み出した香川。今までとは違った香川が見られるのではないかと、期待している。