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大分の「釣り師」の真骨頂。
敵陣を切り裂く小塚和季のパス。
~アシストはJ1でトップタイ~
posted2019/08/03 08:30
![大分の「釣り師」の真骨頂。敵陣を切り裂く小塚和季のパス。~アシストはJ1でトップタイ~<Number Web> photograph by J.LEAGUE](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/e/1500wm/img_dea393ac9263b6d855d4cb2a257897a4400912.jpg)
3年ぶりのJ1で躍動する小塚。視野の広さと足元の技術を活かし、藤本やオナイウ阿道らの得点を演出している。
text by
![北條聡](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
北條聡Satoshi Hojo
photograph by
J.LEAGUE
いまやJ1でも指折りのエンガンチェと言っていいかもしれない。大分トリニータの小塚和季だ。
エンガンチェ(スペイン語)とはアルゼンチンにおけるトップ下の役回り。英語にすればフックだ。モノをひっかける道具――留め金や釣り針といった意味になる。人に見立てれば、釣り師といったところか。
敵の最終ラインの手前で守備者に食いつかせた瞬間、1本のパスでぐさりと背後をえぐる。そんな芸当をこなす選手がエンガンチェの役割を担うわけだ。
小塚の真骨頂も、これである。
一瞬タメをつくってから、1本のパスで敵の防壁をバターのようにやすやすと切り裂いていく。しかも、軽やかに、鮮やかに。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)