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長谷部誠は安泰、大迫勇也は主力。
ドイツの日本人たちは今季どこへ?
posted2019/07/20 11:50
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph by
Uniphoto Press
8月2日と3日、ハノーファーでエド・シーランのコンサートがあります。今や世界のトップシンガー、エド・シーランのワールドツアー。「これは是非とも行かねば!」と勇んでスケジュールを確認したところ、2日の金曜日は私用、3日の土曜日は……。
すでに、ブンデスリーガ2部が開幕しています。
1部は8月16日のバイエルン対ヘルタで幕を開けるのですが、2部は何と7月26日のシュツットガルト対ハノーファーからすでにスタートしています。8月3日に日本人選手絡みのゲームがあるか調べると、ハノーファーのホームでヤーン・レーゲンスブルク戦が予定されています。
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おぉ、ならば試合取材を終えてからライブへ向かえばいい! 試合時間を調べてみると15時30分キックオフ。ライブ開始は18時15分。取材などを考慮しつつハノーファーのHDIアレナからライブ会場のハノーファー・メッセまでの距離を確かめたところ……、やっぱり無理。取材がいつ終わるかなんてそのとき次第で分からない。だいたい試合後にライブの予定を入れて取材に集中できないなんて、もっての外です。したがって、断腸の思いでエド・シーランは却下しました。
欧州マーケットは今が佳境。
とはいえ、開幕時点でハノーファーおよびレーゲンスブルクに日本人が在籍しているかどうかは分かりません。ちなみに、同日にはカールスルーエ対ディナモ・ドレスデン戦もあり、今後この両チームに日本人選手が加わる可能性もあります。なぜなら、ヨーロッパの移籍マーケットは今が佳境だからです。
現在ハノーファーに在籍しているのは原口元気ひとりだけですが、彼は他クラブへの移籍を希望しているという情報があります。したがって昨季まで在籍し、期限付き移籍期間が終了した浅野拓磨(アーセナル)に続き、原口もハノーファーを離れるかもしれません。他の日本人選手を見てみると、まずアイントラハト・フランクフルトの長谷部誠は安泰。ブレーメンの大迫勇也もフロリアン・コーフェルト監督の信頼を受けて、チームの主軸として君臨しています。
2部ザンクトパウリの宮市亮もチーム内での評価は高いようですが、他の選手の去就は不確定情報が多く、まったく読めません。この原稿が出るまでにも新たなニュースが飛び交っているかもしれません。ドルトムントの香川真司を始め、フランクフルトの鎌田大地、ハンブルガーSVの酒井高徳、伊藤達哉らの動向には注視が必要です。