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男子ジュニア世界一の望月慎太郎。
盛田ファンドの功績と評価の行方。
 

text by

山口奈緒美

山口奈緒美Naomi Yamaguchi

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photograph byHiromasa Mano

posted2019/07/17 12:10

男子ジュニア世界一の望月慎太郎。盛田ファンドの功績と評価の行方。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano

神奈川県川崎市生まれの望月慎太郎。3歳からテニスを始め、小学5年生の時に全国小学生テニス選手権大会でベスト4になっている。

ジュニア選手の評価は、今後の結果次第。

 大らかな心に育まれ、ジュニア時代には錦織が達成しなかったシングルスでのグランドスラム優勝と世界1位を手にした16歳には、これまでも何人かそう呼ばれたように“錦織二世”の呼び声と期待がついてまわるだろう。

 日頃はとてもシャイなのに、大舞台に強く、「見る人を楽しませたい」という度胸やエンターテイナー気質を備えているところなど、錦織のジュニア時代を思わせる。しかし、“錦織二世”も“盛田ファンド生”も、そして“ウィンブルドン・ジュニア・チャンピオン”という肩書きさえも、決して輝かしい将来を約束するものではない。

 過去を振り返れば、1998年には望月も憧れるフェデラーが優勝し、まだ現役でプレーしている選手の中では、一昨年に世界3位までいったグリゴール・ディミトロフや自己最高6位のガエル・モンフィスというビッグネームもいる。

 しかし、その他大勢のチャンピオンたちには、プロとして無名のままの選手も少なくない。トップ100入り、トップ200入りすら叶わないままプロツアーを去った選手もいる。ジュニアプレーヤーの評価は、その結果を出してからなのだ。

 そのことを一番わかっているのは、すごい、快挙だという反響の中で、なぜか一番淡々として落ち着いて見えた望月だったような気がする。

 5年後、10年後、盛田ファンドに、盛田さんにどんなかたちで恩返しをするのか楽しみにしたい。

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