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欧州蹴球女子の躍進。
~ベスト8の7カ国を欧州が独占~
posted2019/07/18 15:00
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph by
Getty Images
サッカーの女子のワールドカップは、2019年で第8回大会となったが、28年間の歴史において、世界の強豪地域というと北米、欧州、アジアだった。'19年の大会を迎えた時点で、通算の勝利数で見ると米国が33勝、ドイツが26勝、ノルウェーが22勝でトップ3、アジアからは中国がランキングの6番目で15勝、日本が7番目で13勝となっていた。勝利数というデータに基づいて見れば、北米、欧州、アジアが強豪地域であったことは明らかだ。男子の強豪地域と言えば欧州と南米ということになるが、女子の場合、南米はブラジルが通算18勝を挙げていたものの、ブラジル以外の南米勢は目立った成績がなかった。優勝争いとなると、男子はずっと欧州、南米が争ってきたのに対して、女子は北米、欧州、アジアと、優勝を争える国を含む地域が、世界に広がっていたのが特徴だったと言える。