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ビジャのゴールはなぜ見事なのか。
「反応と土台」に水沼貴史が感服。

posted2019/07/14 11:45

 
ビジャのゴールはなぜ見事なのか。「反応と土台」に水沼貴史が感服。<Number Web> photograph by Getty Images

37歳、Jリーグ1年目ながら、気づけばリーグ戦得点ランキングトップタイ。やはりダビド・ビジャは本物だ。

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水沼貴史

水沼貴史Takashi Mizunuma

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Getty Images

 先日解説を担当した試合で素晴らしいゴールがありました。

 Jリーグ第18節、清水エスパルスvs.ヴィッセル神戸の前半29分、ダビド・ビジャのゴールシーンです。まだご覧になっていない方は、ハイライトでもいいのでぜひ見てください(笑)!

 神戸FW古橋亨梧のロングパスに抜け出したビジャが、GKが迫ってきていることを確認すると、ダブルタッチでフェイントをかけながらそのままシュートをゴールへ流し込みました。

 いとも簡単に得点を取るシーンを目の当たりにして思わず声を上げてしまいました。あんなゴールはJリーグで初めて見たかもしれません。

 おそらく、ビジャもあの形でのシュートを最初から思い描いていたわけではないと思います。シュートを打つ立場として考えたら、GKをかわすことをまず考えるだろうし、「GKに足を引っ掛けられてPK」と考えても十分なはずなんですよね。それでも周囲の状況を即座に判断し、この場合はこうだろうと体が咄嗟に反応している。

引き出しの多さと正しいプレー選択。

 反応の質、つまりそこで選択できる引き出しの多さとその中から正しいプレーを選ぶ能力こそ、ビジャというストライカーの凄さではないでしょうか。

 実はその前の名古屋グランパス戦でも、ジョアン・シミッチを振り切って決めたゴールシーンがありました。

 そのときもGKがコースを消しに来たところに、相手の心理を逆手にとるような浮かせたシュートを選択した。37歳でも、瞬時に見せるキレは健在です。

 すべてを可能にしているのは、ビジャには揺るぎない「土台」があること。あのダブルタッチができたのも、相手の最終ラインとの駆け引き、DFの間に立つポジション取り、ファーストタッチで相手を外す動きがあったから。反応の質を見せつけるまでに伏線があったということです。

【次ページ】 “実際にプレーを見る”のは大事。

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