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フィギュアで芸術的探求を。
カリーとクランストンと羽生。
~男性が美しく踊る、ということ~
posted2019/06/21 07:30
インスブルック五輪で金メダルを獲得したジョン・カリー(左)と、銅のトーラー・クランストン。時代の転換点だった。
text by

野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Getty Images
芸術とスポーツをいかに共存させ、極めるか。今やフィギュアスケートにおいて当たり前ともいえる課題だが、芸術的な探求にスポットライトが当たるようになったのは1970年代だった。フィギュア界における芸術の祖といわれる1人、英国のジョン・カリーのドキュメンタリー映画『氷上の王、ジョン・カリー』が公開され、話題を呼んでいる。
カリーは、バレエの基礎を生かし、指先や足先まで繊細な動きにこだわった美しさが魅力。難しい技術を正確無比にこなす演技で、'76年インスブルック五輪で金メダルを獲得した。同時にゲイであることを不本意なかたちで公にされ、社会的偏見にさらされた。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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