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『「平成日本サッカー」秘史』
日本サッカーを令和へ繋ぐ、
ピッチの裏側からの奮闘録。 

text by

伊沢拓司

伊沢拓司Takushi Izawa

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posted2019/06/19 07:30

『「平成日本サッカー」秘史』日本サッカーを令和へ繋ぐ、ピッチの裏側からの奮闘録。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『「平成日本サッカー」秘史』小倉純二著 講談社+α新書 920円+税

 アムステルダムのフェルナンド・ジョレンテを見ただろうか。195cmの長身を活かしたポストプレーで存在感を放つ、我らがトッテナム・ホットスパーのFWだ。時にガックリな凡ミスをやらかしつつも、いぶし銀の活躍を見せる。前線の密集地に張ってボールを収め、アタッカー陣を活かすその姿なしでは、クラブ史上初のCL決勝はなかっただろう。惜敗した決勝では十数分の出場に留まったが、応援のため門前仲町に集結した日本のスパーズファン200名はその起用を喜び、一層歌声を張り上げたものだ。

 レスター優勝時の岡崎慎司しかり、こういう選手は日本人好みだ。そんな「前線での献身性」が好きな人には、本書の著者、小倉純二氏の活動に感じ入るものがあるはずである。

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