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ホームランが止まらない2019年。
メジャーリーグの10大事件簿。 

text by

田村航平(Number編集部)

田村航平(Number編集部)Kohei Tamura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2019/06/13 18:00

ホームランが止まらない2019年。メジャーリーグの10大事件簿。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

6月12日終了時点で大谷翔平のホームランは7本。ペースとしては30本をゆうに超えるが、果たして。

大谷翔平も流れに乗っている。

6.サンチェスがヤンキースを救う

 ジャッジ、スタントンら、主力が開幕から相次いで故障離脱したヤンキース。そんな危機を救っているのが、正捕手サンチェスだ。

 6月1日のレッドソックス戦で18号を放ち、早くも昨年の自身の本数に並んだ。現在20本で、リーグトップのエンカーナシオン(マリナーズ)を1本差で追う。捕手でホームラン王となれば、1970、72年のベンチ(レッズ)以来2人目の快挙だ。ヤンキースはおびただしい数の故障者を抱えながらも、レイズと首位争いを演じている。

7.ナショナルズが4者連続ホームラン

 6月9日、ナショナルズがパドレス戦で4者連続ホームランを記録。同点の8回にケンドリック、ターナー、イートン、レンドーンが、わずか7球の間に続けざまに打った。これは史上9度目で、2年前に同じくナショナルズが記録して以来の出来事だ。

8.スーパールーキーの出現

 今年メジャーデビューを果たしたルーキーたちが、いきなりかっ飛ばしている。20歳のゲレーロJr.(ブルージェイズ)は5月14日に初ホームランを含む2発を放ち、ここまで7本。また、メッツの24歳アロンソは22本で、イエリッチに次ぐリーグ2位。ブレーブスの22歳ライリーも、5月15日にデビューして1カ月も経たないうちに9本を放った。

 そしてアストロズの21歳アルバレスは6月9日のデビュー戦で初ホームランを放つと、続く2試合目でもホームラン。新人がデビューから2戦連発は、球団史上初めてのことだった。

9.1試合で13本

 6月10日のダイヤモンドバックス対フィリーズでは、両チーム合わせて史上最多13本のホームランが飛び出した。

 1回表にダイヤモンドバックスが1番ダイソン、2番マルテ、3番ペラルタと先頭から3者連続ホームランを放つと、その後はダイヤモンドバックスが5本(エスコバル2、バルガス2、アビラ)、フィリーズが5本(キンガリー2、セグラ、ホスキンス、ブルース)を加えて合計13本。試合は13対8で、合計8本塁打のダイヤモンドバックスが勝った。

10.大谷翔平が止まらない

 昨年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けて、今季は打者専念。5月7日に初出場を果たすと、6月12日までに7本のホームランを放つ。特に菊池雄星(マリナーズ)から6号、前田健太(ドジャース)から7号と、1シーズンで2人の日本人投手からホームランを放った初めての日本人打者となった。出場30試合で7本は、104試合で22本だった昨年に近いペースだ。

そんな時流を反映したNumber980号『ホームランが止まらない』特集では、大谷翔平が自身の打撃哲学をインタビューにて明かしています。詳しくはぜひ、本誌でお読みください。
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