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ホームランが止まらない2019年。
メジャーリーグの10大事件簿。

posted2019/06/13 18:00

 
ホームランが止まらない2019年。メジャーリーグの10大事件簿。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

6月12日終了時点で大谷翔平のホームランは7本。ペースとしては30本をゆうに超えるが、果たして。

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田村航平(Number編集部)

田村航平(Number編集部)Kohei Tamura

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Takuya Sugiyama

 2019年のメジャーリーグは、ホームランが止まらない。

 総ホームラン数が史上最多だった2017年の6105本を上回る勢いで、全米の空を白球が飛び交っている。そこで開幕から今日までの、ホームランにまつわる事件をまとめてみた。(成績は6月12日時点)

1.ドジャースが開幕戦で8本塁打

 今年のメジャーリーグは、イチローの引退シリーズとなった3月20、21日の東京ドームで幕を開けた。20日にピスコッティ(アスレチックス)が2019年の第1号を放ったのを皮切りに、東京ドームの2試合だけで7本が飛び出した。

 やはりメジャーリーガーにとって、日本の球場は狭いのか……?

 ところが3月28日の米国開幕戦では、ドジャースがダイヤモンドバックスを相手に8本塁打(ピーダーソン2、ヘルナンデス2、バーンズ、シーガー、マンシー、ベリンジャー)。開幕戦としては史上最多の本数で、空前のホームランイヤーが始まった。

2.イエリッチが開幕から4試合連発

 3月31日、昨年ナ・リーグMVPのイエリッチ(ブルワーズ)が開幕から4試合連続ホームラン。これは史上6人目の記録となり、しかもこの試合では自らサヨナラ二塁打を放って花を添える。その後もイエリッチの勢いは衰えず、4月のうちに史上最多タイの14本。現在25本と、両リーグトップを走っている。

3.ベリンジャーも4月のうちに14本

 イエリッチに負けじと、2017年ナ・リーグ新人王のベリンジャー(ドジャース)も同じく4月中に14本を放つ。その間は打率も.431と絶好調で、4月中に97塁打というメジャー新記録を樹立した。4月21日のブルワーズ戦では右翼の守備で、イエリッチのフェンス際の打球を好捕。ライバルのホームランを、自ら阻止した。

4.マリナーズが開幕から20試合連続ホームラン

 東京ドーム開幕戦でサンタナが満塁弾を放って以来、マリナーズでは毎試合必ず誰かがホームランを打った。

 4月11日にはゴードンが1号を放ち、ついにチームとして開幕15試合連続ホームランのメジャー新記録。好調な打線に引っ張られるように、マリナーズは開幕15試合で13勝を記録した。しかし、翌16試合目から5連敗を喫し、4月16日には連続ホームラン記録こそ20試合まで伸ばしたものの首位陥落。そのまま下降を続け、今では最下位に沈んでいる。

5.ギャロが単打100本よりも先に100本塁打

 5月8日に25歳のギャロ(レンジャーズ)が通算100本塁打を達成したが、この時点で通算シングルヒットは93本。単打100本よりも先に100本塁打に到達するという、史上初の記録になった。

【次ページ】 大谷翔平も流れに乗っている。

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