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女子バスケ代表に本川紗奈生が復帰。
頼もしきドライブクイーンの執念。 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byGetty Images

posted2019/06/16 17:00

女子バスケ代表に本川紗奈生が復帰。頼もしきドライブクイーンの執念。<Number Web> photograph by Getty Images

リオ五輪ではスタメンのシューティングガードとして得意のドライブを武器に活躍した本川紗奈生。

2018年には代表を辞退したことも。

 リオ五輪の出場権獲得が懸かった'15年女子アジア選手権(現女子アジア杯)で大ブレーク。'13年大会に続く日本の連覇に大きく貢献して12年ぶりの五輪出場権獲得を実現させた。

 PG吉田亜沙美が繰り出すレーザービームパスから決める速攻は誰にも止められないスピードと威力。大きな相手にもひるまないドライブは、リオ五輪の舞台でも十分に通用し、つねに相手の脅威になった。

 リオ五輪後は苦しんだ。リオ五輪前からの古傷である足底筋膜炎やひざの負傷があり、トム・ホーバスHCが就任した'17年は代表候補には選ばれたものの、女子アジア杯メンバーから落選。'18年はケガを完全に治すために代表を辞退した。

 しかし、負けん気の強い本川は胸の奥で国際舞台への気持ちを燃やし続けていた。昨季Wリーグ終了後の4月、無事に代表候補合宿に選ばれると、トレーニングでは自分自身にプレッシャーを掛けながら、積極的なアピールを繰り返す毎日。今回は満を持してベルギー戦の代表メンバーに返り咲き、先発の座も勝ち取った。

代表復帰のために磨いたのは「メンタル」。

 試合後、代表返り咲きのために磨いたことは何かと尋ねられた本川は、力強くこう言った。

「プレーというよりも、メンタル強化。代表に行くために自分の気持ちをつくってくることでした。ここ(代表)じ帰ってきたいという思いが強かったので、この試合が大事。ファンの方々から戻ってきて欲しいと言われていましたし、自分もここでミスはできない、自分のドライブを見て欲しいと思って試合に入りました。100点ではないですが、少しは見せることができたと思います」

 メンタル強化を第一に挙げる本川だが、コート内では技術的な部分で一歩前進していることもしっかりとアピールしていた。

【次ページ】 シュートフォームの矯正も効果あり。

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