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やけに揃ったスポーツ紙の足並み。
「トランプ大相撲」をどう報じたか。 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

posted2019/05/31 08:00

やけに揃ったスポーツ紙の足並み。「トランプ大相撲」をどう報じたか。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama/JMPA

幕内優勝した朝乃山(左)に贈る「米国大統領杯」を抱え上げるトランプ米大統領。

優勝が千秋楽までもつれていたら……。

 極めつけはこれ。優勝を前日に決めた朝乃山の弁。

《異様な雰囲気の中、大統領が来場したのは御嶽海との取組直前。朝乃山は土俵下で5分ほど待たされ「遅いな、いつ始まるのかなと思った」。土俵の上では無心で闘ったつもりだが、立ち合いからまわしが引けず、相手の突き、押しに後退し、寄り切られ「大統領杯をもらう立場なのに、大統領の目の前で勝てなかったのは悔しい」と振り返った。》(サンケイスポーツ)

 日刊スポーツには朝乃山の対戦相手の御嶽海の言葉が。

《あれじゃあ(観客が)トランプ大統領を見に来たのか、優勝した朝乃山を見に来たのか分からない。朝乃山がかわいそう」と話した。》

 もし千秋楽まで優勝決定がズレこんでいたらどうなっていたのだろう。大一番をこんな不憫な状況で取らされていたことになる。

 トランプ大相撲、果たしてほんとうにあれでよかったのか?

 もっと相撲担当記者の率直な声を読みたかった。

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