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大坂なおみは赤土を克服できるか。
「ゾンビモード」でマドリード16強。
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byGetty Images
posted2019/05/08 11:40
得意のハードコートでは世界一を証明した大坂なおみ。クレー、芝でも自分の力を発揮すれば、勝利は見えている。
クレーの「好き度」は上昇中。
ハードコートの全米オープンと全豪オープンを制し、クレー最高峰の舞台となる全仏オープン(5月26日開幕、パリ)では四大大会3連覇が懸かる。大坂は、21歳にして赤土を克服できるだろうか。
「クレーで一番きついのは、球の弾み方が不規則なこと。でも、それほど悪いことでもない。まだ、私はクレーを好きになり始めたばかりだし」
言葉の端々から、徐々に苦手意識が薄れているのが感じ取れる。
記者会見の最後。3種類のサーフェスの「好き度」具合を、手を使って高さで示してくれた。
「一番高いのはもちろんハードで、低いのは芝。クレーは、その中間くらいかな」
昨季までは芝と同じくらい低い位置にあったであろうクレーの手の位置は、もう既にぐんと上がっている。