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ロッテ、オリックス、日本ハム……。
プロ野球×吹奏楽コラボが大人気!
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph by(C)Chiba Lotte Marines
posted2019/04/26 15:00
昨年のロッテと習志野高校吹奏楽部合同の応援風景。この試合は大好評で、今年も入場券は完売必至だ。
日本ハムは2015年から吹奏楽部とコラボ。
北海道日本ハムファイターズも、道内の吹奏楽部とたびたびイベントを開催している。
初めてコラボしたのは2015年のこと。高校野球が始まって100年目の節目を迎えたこの年、北北海道代表として旭川実業高校吹奏楽部、南北海道代表として駒澤大学苫小牧高校吹奏楽局が出演した。
道内の甲子園出場校の中から、「最高位まで勝ち進んだ学校に出演を依頼した」といい、旭川実業は平成7年夏の甲子園でベスト8、駒沢苫小牧は平成16年と17年の夏、連続優勝を果たしている。
昨年は、甲子園を目指す高校球児と、吹奏楽コンクールの全国大会を目指す吹奏楽部女子の青春を描いた漫画『青空エール』とのコラボイベントで、モデル校である札幌白石高校吹奏楽部が出演。『栄冠は君に輝く』や『ファイターズ讃歌』などを披露したほか、試合中も応援団の「闘将会」と一緒に選手の応援曲を演奏した。
西川遥輝の打席では、通常の応援曲のほかに高校野球の定番応援曲『アフリカン・シンフォニー』も演奏。彼の母校の智辯和歌山が全国に広めた人気曲で、試合を大いに盛り上げていた。
選手も「『感動した』『テンションが上がる』」。
札幌白石高校は、夏の甲子園をかけた南北海道大会の応援で、円山球場での演奏経験はあるが、札幌ドームは初めて。
「円山で演奏するのとは、また違った気持ちよさでした。3万人の前で吹く機会なんてないですし、中継を通じて全国の野球ファンが見てくれる。教員や父母の皆さんもたくさん来て喜んでくれて、とてもいい経験になりました」(札幌白石高校吹奏楽部顧問 鈴木恭輔氏)
試合前は通常ロッカールームにいる選手たちも、吹奏楽部が出演する日はベンチに出てくる選手も多数いるといい、「『感動した』『テンションが上がる』など、とても好評です。球団としても、演奏する場を提供し、学校の仲間や同世代の人たちがドームで演奏することで、若い方にもプロ野球を身近に感じてもらえるとうれしいです」(北海道日本ハムファイターズ広報 見田浩樹氏)とのことだった。