ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
もはやプロレスに男女の差はない!
レッスルマニアで起きたビッグバン。
posted2019/04/16 11:00
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
プロレス世界最高峰の舞台は、今年も桁違いのスケールのものを見せてくれた。
現地時間の4月7日、アメリカ・ニュージャージー州イーストラザフォードで、世界最大のプロレス団体WWEが年間最大のイベント「レッスルマニア35」を開催。1985年に第1回大会が行われ、今年35回目を迎えたWWEの祭典は、NFLニューヨーク・ジャイアンツの本拠地として知られるメットライフ・スタジアムに8万2265人もの大観衆を動員した。
これは2016年に行われた「レッスルマニア32」(テキサス州アーリントン、AT&Tスタジアム)の10万1763人、'87年「レッスルマニア3」(ミシガン州ポンティアック、シルバードーム)の9万3173人に次ぐ、歴代3位の記録。さらにWWEが発表した興行収益は、1690万ドルと19億円近くにのぼり「レッスルマニア32」に次ぐ、史上2番目の興行収益となり、あらためてWWEのとどまることを知らない力を見せつけた格好となった。
レッスルマニアは1年間の総決算。
WWEにおける1年間のストーリーの総決算であり、ビッグカードがずらりと並ぶことで知られる「レッスルマニア」。
今年もレジェンド中のレジェンドであるハルク・ホーガンがサプライズで登場したオープニング・アクトに始まり、ブロック・レスナーvs.セス・ロリンズのユニバーサル王座戦、カート・アングルの引退試合など、豪華なラインナップとなったが、今回は、また一つプロレスの新たな歴史の扉を開ける、特別な意味合いがあった。
今年のメインイベントは、ロンダ・ラウジー、シャーロット・フレアー、ベッキー・リンチによるWWE女子2大ブランドの王座をかけ、3者が同時に闘う3WAY頂上決戦。「レッスルマニア」史上初めて、女子の試合がメインイベントを飾ることとなったのだ。