フランス・フットボール通信BACK NUMBER
疑問符だらけの男、スターリング。
なぜペップに重用され続けるのか?
text by
フィリップ・オクレールPhilippe Auclair
photograph byAlain Mounic/L'Equipe
posted2019/04/16 10:30
いまやマンチェスター・シティの大黒柱と言って良い存在にまでなったラヒーム・スターリング(中)。
そのプレーはイニエスタを……。
プレミアデビューは7年前の2012年3月24日。リバプールがウィガンに1対2で敗れた試合だった。
以降、今日まで彼が出場可能であった267試合のうち、怪我で欠場したのはわずか5試合に過ぎない。戦術的理由で監督からスタメンを外された試合はひとつもないのである。
今の彼がどんなプレーをしているか見ればいい。
ダビド・シルバと並ぶシティの攻撃の中心であり、アタッキングサードにおいて目に見えないスペースを探し出す天賦の才を発揮している。
得点の多くが無人ゴールに向けて近距離から放たれたシュートにより決まっているのを考慮すれば、ストライカーとしてのポジション取りの動きと、プレー予測能力を称賛すべきだろう。
アンドレス・イニエスタを彷彿させると言ったら言い過ぎだろうか。
外見からは想像つかない類似性が、ふたりにはあると言えないだろうか。