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<第79回皐月賞プレビュー>
サートゥルナーリア「父の限界を超えていけ」

posted2019/04/12 16:00

 
<第79回皐月賞プレビュー>サートゥルナーリア「父の限界を超えていけ」<Number Web> photograph by Photostud

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軍土門隼夫

軍土門隼夫Hayao Gundomon

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皐月賞の本命と目されるのは、ホープフルSを余裕で制した超良血馬。
前哨戦を挟まない異例の参戦となるが、周囲の期待は高まっている。
その強さの秘密に、父と母を知る関係者の証言から迫った。

 GIホープフルステークスを含む3戦3勝。皐月賞で主役と目されるサートゥルナーリアから強烈に漂ってくる、この底の知れない感じは、しかしたんに無敗というだけで醸し出されているものではない。

 まず、3勝すべてが余力をたっぷり残した楽勝と呼べる内容だったこと。

 年が明けてから一度も走っておらず、約3カ月半ぶりの実戦でいきなり皐月賞という、本命馬らしからぬ挑戦的な臨戦過程。

 そして何より、父が短距離王者ロードカナロアという血統から喚起されるイメージの枠を、その走りが超えていること。たぶんそれらがこの「底知れなさ」の正体だ。

 同馬を管理する角居勝彦厩舎の辻野泰之調教助手も、やはり最初はそんな血統のイメージからスタートしたのだという。

「サートゥルナーリアの兄たちには掛かる(騎手の制御が利かず前に行きたがる)面があったんです。その印象が強くて、そこは似ないでほしいなと思っていました」

 兄たちとは、同じ母のシーザリオから生まれたエピファネイアとリオンディーズのことだ。ともに角居厩舎で活躍し、6歳上のエピファネイアは菊花賞とジャパンカップを、3歳上のリオンディーズは朝日杯フューチュリティステークスを勝った。

 ちなみにシーザリオも角居厩舎で走った名馬だった。母も含め、一族に共通するのは高い身体能力と、時に両刃の剣になるほどの、走りに前向きな気性。特にエピファネイアは凄まじかったという。

「エピファネイアは跨った瞬間に『あ、これはあかん!』と思いました。制御できる気がまったくしないというか」

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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サートゥルナーリア
ロードカナロア

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