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「ハーフの子供たちのために」
八村塁のルーツへの誇りと自信。 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byYukihito Taguchi

posted2019/04/15 08:00

「ハーフの子供たちのために」八村塁のルーツへの誇りと自信。<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

八村は「小さい子たちをインスパイアするような人になりたい」と話す。

影響を与えられる存在に。

 今回、人種についての思いを聞いた後で、改めて4年前のインタビューを聞き返してみた。ちょうど、インタビューの前日に、陸上のサニブラウン・アブデルハキームが世界陸上競技選手権大会の200m走で、16歳の史上最年少ながら準決勝に進出するという快挙を成し遂げたときで、八村も、その活躍をテレビで見て嬉しかったと話していた。

「(サニブラウンもハーフで)一緒の、仲間のような感じなので。そうやってスポーツで活躍してくれると、自分もいろいろ刺激をもらいますし、嬉しいです」

 あの時、同年代のサニブラウンの活躍に刺激を受けた八村は、今ではアメリカの大学バスケットボール界でトップクラスと評価されるまでになり、多くの子供たちに刺激を与えている。だからこそ、八村は常に、自分を見ている子供たち、特に同じハーフの子たちから見られているということを意識している。

「僕のひとつの目標というか、小さい子たちをインスパイアするような、そういう人になりたいとは思っているんです」と八村。

「かといって何をするっていうわけでもないです。僕は自分がやるべきことをやって、結果出していけば、それは子供たちが見ていると思うので」

 3月にNCAAゴンザガ大での3シーズン目を終えた八村は、近いうちに、NBAドラフトにアーリーエントリーするかどうかの決断を下し、発表する見込みだ。自分らしく、自分のために決めた道を進み、それを日本のハーフの子たちにも見ていてほしい。どんな決断をしようと、八村の胸には常にその思いがある。

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