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<第79回桜花賞プレビュー>
ダノンファンタジー
「6月の新馬戦は伝説に」

posted2019/04/04 07:30

 
<第79回桜花賞プレビュー>ダノンファンタジー「6月の新馬戦は伝説に」<Number Web> photograph by Yoshiharu Hatanaka

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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Yoshiharu Hatanaka

今年の牝馬クラシック戦線の主役となりそうなのは、5戦4勝のディープ産駒。 その最大のライバルが新馬戦で唯一の黒星を献上したグランアレグリアだ。 競馬界が注目する気鋭の調教師に、手駒の長所と強敵への評価を聞いた。

 12月の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、'18年のJRA賞最優秀2歳牝馬に選出されたダノンファンタジー。3歳シーズンに入っても桜花賞の最重要トライアルに位置するチューリップ賞では、単勝130円の圧倒的な支持に応える堂々たる内容で優勝した。通算5戦4勝、2着1回というスキのない戦績で、今年の牝馬クラシック戦線の主役を継続して務める。

 しかし、管理する中内田充正調教師は、唯一の先着を許した1頭への強い警戒を決して解こうとはしない。最大のライバル、グランアレグリア(父ディープインパクト、母タピッツフライ、藤沢和雄厩舎)だ。

 その衝撃の敗戦は昨年6月3日の東京・芝1600m。ダービーの翌週から始まった、この世代の開幕週の新馬戦だった。

 中内田がデビュー前後を振り返る。

「素質馬をしっかり仕上げた手応えがありましたから、まあ、デビュー勝ちはしてくれるだろうと自信を持っていました。しかも、栗東にいる他の評判馬の様子も調べたうえで、万全を期して東京の新馬戦を選択したんです。早くから動きが目立っていたサートゥルナーリアは2週目の阪神デビューということも取材できていましたが、こちらは東京への輸送も苦にしない見通しは立っていました。色々考えた上で、必勝を期しての東京デビューだったんです。

 ところが、パドックでオッズを確認すると2番人気。そんなすごい馬がいるのか? と、1番人気のグランアレグリアに目をやると、馬体にはまだ余裕を残した仕上がりに見えました。これなら負けないだろうと安心したのに、競馬は一瞬で突き離されての完敗。『マジか!』と思わず声が出たほど、大きなショックを受けましたね」

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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