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「卓球年収1億円時代」の到来間近!
水谷隼が年俸を赤裸々に語る理由。
text by
武田鼎(Rallys編集部)Kanae Takeda
photograph byKei Ito
posted2019/03/28 10:00
球が見えにくい現在の水谷は、自身のことを「正直、今の自分は全盛期の3割くらい」と語っている。
自分のニーズを年俸で確認すること。
水谷自身、過去のTV番組で、貯金が1億あると発言し話題になったが、「実はそれも少なめに言ったほうなんですよ」とこっそりと明かしてくれた。「一度、億を超えて以降はコンスタントに維持しています」というから驚きだ。
いい車に乗って、高級なレストランに行きたい。そんな欲があるわけではない。「ただ口座の数値ががーっと上がっていくだけ。じゃあ翌年はその数値を落とさないように頑張ろうって思うだけです」。
自分がどれくらいニーズのある選手なのか、それを測る一番わかりやすい指標が年俸だっただけだ。
ベースが上がった卓球選手の年俸。
スポーツの業界では、スタープレーヤーが誕生すると業界全体の活性化につながるのは事実だ。
かつてはプロ野球界で、落合博満が「日本人初の1億円超え」プレーヤーになり、その後の選手たちの年俸に影響を与えたのは有名な話だ。自分が率先して業界を活気づける、水谷もそれを意識している。
「自分が納得する契約をさせてもらえることで、今は卓球界自体がかなり給料のベースが上がってきてると思いますね。
10年前、僕は全日本で優勝して、ある程度活躍してたんですけど、そのときの給料は、今で言えば、ナショナルチームの中堅くらいの選手と同じくらいですから」