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「卓球年収1億円時代」の到来間近!
水谷隼が年俸を赤裸々に語る理由。
posted2019/03/28 10:00
text by
武田鼎(Rallys編集部)Kanae Takeda
photograph by
Kei Ito
「実は球がほとんど見えない」との告白が話題となっている卓球界のエース、水谷隼選手(29)。そんな水谷選手が明かしたもう1つの事実。それが卓球アスリートの年収についてだ。東京五輪でのメダル獲得が期待され、メジャースポーツの階段を登る卓球は、今どのくらい稼げるのか。インタビューからその本音を聞いてみた。
「若手は飢えていてほしい」と日本卓球界の若手に活を入れる水谷隼。では本人が「一番飢えていた頃」はいつなのか。
「一番つらかった」というロシア時代を紐解くと、水谷は驚きの年俸額について明かしてくれた。
年俸が「億超え」の真相。
水谷が「一番変わった」と振り返るのがロシア時代での活躍だ。2013年から2017年までロシアリーグでプレーしたが、「あの時代が一番つらかった」と振り返る。
「まず言葉が通じないし、食事もね。それに移動距離だってハンパじゃない。当時、テニスの錦織(圭)が世界で一番移動してるっていうのをテレビでやってたんですけど、絶対僕だったんじゃないかっていうくらい。試合のたびにフライトで、日本とロシア、T2のマレーシアの3カ国をぐるぐる移動していましたから」
だが、北の地での孤軍奮闘は報われた。ロシアリーグでのUMMCでは全勝優勝、オレンブルクではヨーロッパチャンピオンズリーグで優勝という輝かしい実績を残した。
「(2017年の)オレンブルクの頃からかなぁ。実は年俸は1億円を超えました」と打ち明ける。
水谷が卓球で「飯を食っていく」と決めた時から、目標に定めていたのが「億超え」だった。「ロシアとかで他の人の年俸聞くと1億超えてる選手がいるんですよ。たぶん海外だったらボルとかオフチャロフとかサムソノフとか。中国にもたぶん1億超えの選手はたくさんいる。日本でも最近の若手は増えてきているんじゃないでしょうか」
水谷が示唆するのは「卓球選手年収1億円時代」の到来だ。