スポーツ百珍BACK NUMBER
J本拠地のネーミングライツ大調査。
実は知らない正式名、多い業態は?
posted2019/03/01 18:30
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
J.LEAGUE
「駅スタ」は「ベアスタ」だったし、「サンアル」は「アルウィン」だったよな……。
2月22日に開幕したJリーグ。イニエスタやフェルナンド・トーレスだけじゃなく、今季からビジャも来日するなど活況だ。そんな中でトーレスが所属するサガンの本拠地「鳥栖スタジアム」が、昨年までの「ベストアメニティスタジアム」から「駅前不動産スタジアム」と名称変更。Jリーグ好きがざわついた。
筆者も正直びっくりしたが、考えてみればベストアメニティが実際に何をやってる企業なのか、知ってるようで知らなかった。調べてみると福岡県久留米市に本社を置く「食品卸売・レストラン事業」とのこと。そんなことも知らずに「ベアスタ」と略し続けたことを今さら申し訳なく思った次第である。
また「サンアル」のように、長年使われた愛称がネーミングライツ導入によって呼び方が変わった、なんてケースもある。
命名権を持った企業の業態って?
「このネーミングライツの会社って、どんなことしてるんだろ?」
Jリーグを見てて、ふと、そんな風に思うことはないだろうか。
今週末、スタジアムに足を運んだり映像で楽しむサポーターも多いだろう。せっかくなのだから試合前に豆知識を学んでも損はない。2019年開幕時点でのJ1~J3全クラブ本拠地の名称と略称、そして命名権を持っている企業の業種について調べてみた。
なおホームスタジアムはJリーグ公式サイトに掲載されているものに準拠した。※マークはネーミングライツではないスタジアムだ。
<J1>
札幌:札幌ドーム/札幌ド※
仙台:ユアテックスタジアム仙台/ユアスタ(電気など総合設備工事)
鹿島:県立カシマサッカースタジアム/カシマ※
浦和:埼玉スタジアム2002/埼スタ※
FC東京:味の素スタジアム/味スタ(食品製造)
川崎:等々力陸上競技場/等々力※
横浜FM:日産スタジアム/日産ス(自動車製造)
湘南:Shonan BMW スタジアム平塚/BMWス(自動車販売)
松本:サンプロ アルウィン/サンアル(住宅建築・不動産)
清水:IAIスタジアム日本平/アイスタ(アイエイアイ/ロボット開発・製造)
磐田:ヤマハスタジアム/ヤマハ※
名古屋:パロマ瑞穂スタジアム/パロ瑞穂(湯沸器、ガス暖房製造)
G大阪:パナソニック スタジアム吹田/パナスタ(電機メーカー)
C大阪:ヤンマースタジアム長居/ヤンマー(農機、小型船舶など製造)
神戸:ノエビアスタジアム神戸/ノエスタ(化粧品メーカー)
広島:エディオンスタジアム広島/Eスタ(家電量販店)
鳥栖:駅前不動産スタジアム/駅スタ(不動産)
大分:大分銀行ドーム/大銀ド(銀行)※3月から昭和電工ドーム大分
ネーミングライツ導入:13/18