「開幕戦が難しいのは分かっていた」

　結果は終盤まで拮抗した試合を展開していたが、82分にMF武富孝介に先制点を決められると、90分にも武富に追加点を許し、0－2の敗戦。

　開幕戦は黒星スタートとなってしまったが、宮澤は毅然と前を向いて試合後に口を開いた。

「開幕戦が難しいということは分かっていたので、もちろん勝てればよかったですが……むしろ『自分たちがやってきたことがどれだけ出せたのか』とか、そういうところに目を向けてやっていかないといけないと思っています。

　ゲーム内容的に今日はリスク管理を意識しました。しっかり守って、うちの2列目以降がどんどん飛び出していけるようにする。そこが売りのチームなので、意識しました。

　でも、後半はオープンな展開になってしまい、相手の良さが生きる試合になってしまった。

　コンサドーレは攻撃を売りにしているチームである分、ああいう時にどれだけ後ろが耐えられるかがポイントなのですが……そこが2失点したのは試されているなと思います」

「支える」という新たなテーマ。

　コンサドーレの10番・宮澤裕樹の2019年シーズンは「支える」という新たなテーマと共に幕を開けた。

「若い選手が多い分、調子が良ければどんどん乗っていけるチームなので、その時に僕は全体を見ながら、若い選手がその波に乗っていけるようにサポートしたいと思います。

　逆に悪い時も絶対に来るので、そういう時に僕らのような経験のある選手がどういうプレー、どういう行動でチームを支えていけるかが上位進出のカギを握っているのだと思います」

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