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<平昌パラリンピック速報>村岡桃佳「恐怖の中のレースだった」 

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宮崎恵理

宮崎恵理Eri Miyazaki

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photograph byAFLO

posted2018/03/15 06:00

<平昌パラリンピック速報>村岡桃佳「恐怖の中のレースだった」<Number Web> photograph by AFLO
熱戦が続く“もうひとつの冬の祭典”平昌パラリンピック。
日本勢メダル第1号に輝いたのは、21歳の村岡桃佳だった。
「転倒への恐怖」を乗り越え滑降で銀、スーパー大回転で銅。
今大会のヒロインが見せた、果敢な滑りの真実に迫る。

 3月9日、平昌パラリンピックが開幕した。大会3日目が終了し、アルペンスキー女子座位の村岡桃佳が滑降で銀、続くスーパー大回転で銅を獲得。また男子座位でも、森井大輝が滑降でパラリンピック通算5個目のメダルとなる銀メダルを獲得した。

 パラリンピックのアルペンスキーは視覚障害、立位、座位と3つのカテゴリーで競技が行われる。これまでに日本は座位で数多くのメダリストを輩出しており、今大会では女子座位の村岡が高速系種目で躍進を見せた。


 桃の節句に生まれ、4歳の時に横断性脊髄炎で車いす生活となった村岡が、本格的に競技に取り組んだのは中学に進学してから。4年前にはソチ大会に出場し大回転で5位入賞を果たす。しかし、当時は高速系ではまだ滑降に出場することはできず、スーパー大回転も失格という結果だった。

「だから、今回どうしても(高速系種目で)ゴールしたいという思いがありました」

 最速種目である滑降では、直前に出走した強豪選手2名が転倒。村岡もインスペクションで入念にチェックしていたという、片斜面の難しいポイントでのアクシデントだった。それでも村岡は、「とにかく攻める滑りをすることに徹しました。前の選手が転倒しても、攻める気持ちは揺らがなかったです」と語る。


 翌日のスーパー大回転は旗門が大きく左右に振られる難しいコースセットで行われたが、前日の滑降で転倒した選手たちも、この種目ではきっちり修正しゴールした。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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