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<雌伏の先のために>原口元気「欧州遠征で感じた本当のこと」
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKenjiro Sugai
posted2018/01/10 06:00
クラブで出番がなく、代表も批判にさらされた。
不遇の時を送るように見えるこの冬の原口。
だが、この不屈の男は欧州遠征の2連敗も冷静に受け止め、自らの目標を見据えていた。
不遇の時を送るように見えるこの冬の原口。
だが、この不屈の男は欧州遠征の2連敗も冷静に受け止め、自らの目標を見据えていた。
「ブラジル戦は正直、力の差を感じたけど、ベルギー戦について、俺はネガティブではないから。1本、パスが出ていれば……」
日本代表のヨーロッパ遠征の翌週の月曜日。ヘルタ・ベルリンの練習場で、2日前のリーグ戦に出なかった原口元気は最後までピッチに残って練習をしていた。
あの言葉は何を意味するだろうか?
アスリートが考えなくてはいけないのは、自分にコントロールできるものと、できないものとを分けること。コントロールできるのは、自らのプレーや判断について。コントロールできないものは、味方が出すパスや監督の采配に至るまで多岐にわたる。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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