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<トライゲッターの決意>福岡堅樹「誰よりも、速く」 

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藤島大

藤島大Dai Fujishima

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photograph byNanae Suzuki

posted2017/11/02 06:00

<トライゲッターの決意>福岡堅樹「誰よりも、速く」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki
2019年W杯に向けたジャパンの強化月間が始まる。 ホームのリポビタンDチャレンジカップ2017では、世界ランク3位の強豪オーストラリアに挑む。 現在絶好調の快足ウイングがその意気込みを語る。

 注意喚起! あと3年経つと見られなくなる。15人制ならざっと2年。いまのうちだ。せっせと網膜に焼き付けよう。「速い」ということは「強い」ということ。そんな魅力の実例を。「小すなわち弱にあらず」の貴重な姿を。

 福岡堅樹。今季好調のパナソニックワイルドナイツにあって絶好調のWTBだ。ジャパンが世界に提出できるフィニッシャーである。10月末からの国際試合期間、まず世界選抜戦、ついでオーストラリア代表ワラビーズ、トンガ、フランスとのテストマッチ、順当ならすべて主力をなすだろう。

 25歳。トップリーグ8節までに7トライを記録。数字には残らぬチャンスの創造もひっきりなしで、記事の表現としては稚拙で申し訳ないのだが、もう「キレキレ」なのである。

 福岡県立福岡高校2年のころ、運動靴のまま100mを11秒2で駆けた。医学部進学を視野に受験浪人、ひとまず筑波大学情報学群情報科学類に入学、在学中に日本代表に選ばれ、プロ契約でパナソニックに入った。2年前、強豪南アフリカを撃破し3勝を挙げたワールドカップに出場、昨年のリオデジャネイロ五輪では7人制でニュージーランドを破る快挙を遂げる。

 パナソニックのクラブハウスでのインタビュー。医学部受験に備え、3年後の東京五輪の7人制を現役の締めくくりとしたいと明かした。それゆえの覚悟のほども。

――絶好調に映ります。どうして?

「サンウルブズでの経験ですかね。海外で戦ってフィジカルの自信がつきました」

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