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<新天地で見せた強い気持ち>
糸井嘉男「タイガースが一番のチームや」 

photograph byHideki Sugiyama

posted2017/08/07 16:30

<新天地で見せた強い気持ち>糸井嘉男「タイガースが一番のチームや」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama
今季最大のトピックは「超人」糸井のFA加入。かつての金本監督と同じく、強いメンタルと華を兼ね備えた外野手は、すっかり虎色に染まっている。

 大阪の高級ホテルに200人を超える報道陣が詰めかけた。テレビカメラ12台に、無数のフラッシュ。昨年11月下旬に行われた糸井嘉男の入団会見。壇上から降り、囲み取材に応じた主役は苦笑いを浮かべた。

「ここ数カ月、あんなに(新聞に)載ったことがないので恥ずかしいわ。これまで結構活躍してもこれくらい(数cm)やったから」

 小学生の頃、父親に連れられて初めてプロ野球を見たのが甲子園だった。応援とヤジが入り交じる伝統のTG戦。あの風景は今でも忘れられない。圧倒的な注目度。関西出身の糸井にとっては少なからずイメージできたことだが、実際にその立場になると違った。タイガースは特別な球団だった。


 虎党の目は肥えている。阪神では通算11人目となるFA戦士。これまでも期待されてタテジマに袖を通した大物選手が、想像を絶するプレッシャーを味わってきた。実力はもちろん、求められるものは重圧をはね返すメンタル。そして「華」があるかどうかだ。その象徴がアニキと呼ばれ、愛された伝説の4番。糸井に「俺の初めての恋人や」と、ラブコールを送ってくれた金本監督だ。

 3月31日。移籍1年目のシーズンは華やかな幕開けだった。広島との開幕戦では「3番・中堅」で出場し、3安打3打点の活躍。キャンプ直前に負った右膝痛の不安など一切感じさせない暴れっぷりだった。3戦目には右翼席へ虎1号をマーク。ところがその次の打席でアクシデントが発生する。広島・九里亜蓮の直球が右肘を襲ったのだ。

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不屈の虎。

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